2016.11.05 歯医者のむし歯体験記 vol.02 「子どものころ 1」

 わたしの「歯いしゃ」デビューはいつだったのだろうか。
 子どもの頃を振り返ると、病院というとまっ先に思い浮かぶのは「涙」です。でも、歯科医院で押さえつけられて治療を受けたり、治療は無理ですとさじを投げられたりした記憶はないし、親から言われたこともありません。乳歯はいずれ永久歯に生えかわる歯なので治療は必要ないというのがわたしの子ども時分には世間の常識だったので、よほどの痛みがなければわたしを歯科医院に連れて行かなかったのかもしれません。
 それに、わたしの住んでいた近所には歯科医院はなく、橋を越えて隣町まで行かなければならなかったですし、予約制というのもなかったので何時間も順番を待って治療を受けるというのは大変な労力だったのでしょう。
 それでも何とか遠い昔の記憶をたどってみると、治療椅子に座ったわたしの目には曇りガラスに透けて見える外の景色と足踏みペダルエンジンのコードの単調な動きが決まって見えています。乳歯にもむし歯があったのは想像に難くありませんが、むし歯があっても今のようにレジンと呼ばれる白い樹脂を詰めるやり方はなかったのでセメントを詰める治療を受けていたのではないでしょうか。

 

 この文章を書きながら思い出しました。わたしが小学生の時には「むし歯の痛みには新今冶水」というCM(当時はもちろん絵の動かないCMです)があって、それがあればなあと思いながら夜の猛烈な歯の痛みに耐えた覚えがあります。
 早速、最近手に入れたばかりのスマホを使ってネットで調べてみると、まだありました。「新今冶水」が!ロングセラーなんですね。びっくりでした。
 今はネットで何でもすぐに調べられて本当に便利です。わたしが子どもの頃は知りたいことがあれば、人に聞くか、家にある辞典で探すか、本屋に行くか、せいぜいそのくらいしかありませんでした。図書館の蔵書も少なく、今のようにネットで探して予約なんて考えられないことでした。
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